結論:走らない、もしくは距離が伸びた車は、国内小売よりも「部品取り」「輸出」「現状渡し」の三択で最短着地が現実的。写真と故障点の先出しで不確実性を下げるほど、提示額は上がる。
まずやる一次情報の棚卸し
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不動の理由を特定:バッテリー上がり、燃料系、点火系、エンジン焼付き、AT不良、事故等
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始動可否と自走可否:セル回るか、警告灯、ギアが入るか、異音の有無
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下回りと錆:腐食穴、フレーム錆、オイル漏れの位置
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鍵・書類:鍵の本数、車検証、自賠責、リサイクル券、納税証明
写真と動画の撮り方(査定前に送る)
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外装四面、内装、メーター、エンジンルーム、下回り
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不具合部は遠景→中景→近接の三段
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始動動画30〜60秒(不可ならセルの反応と警告灯表示を撮る)
三つの出口の選び方
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部品取り向け
同型の流通が多く、灯火類・内装・機関が生きているなら強い。欠品や損傷を部位で列挙すると提示が出やすい。 -
輸出向け
ディーゼル、四駆、耐久で名のあるモデル、フレーム錆が少ない個体は好相性。輸出業者を必ず混ぜ、抹消と通関の段取りを先に合意。 -
現状渡し(現地引取)
近場の積載車手配が得意な業者を当て、引取費と名変期限を契約書に明記。
お金の回収ポイント
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自動車税の未経過月還付(一時抹消が条件の地域が多い)
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自賠責の中途解約返戻(抹消または解約が必要)
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アルミホイール、スタッドレス、社外ナビは別売りの可否を検討
入札運用の型
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3〜5社を同日同条件で現地確認、牽引可否と引取日をその場で確定
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減額条件は限定列挙(申告外の大きな欠品、書類不備、積載不可レベルの故障等)
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引取前の入金か、預り証で鍵保管かを文書化
チェックリスト
故障理由、始動可否、下回り写真、鍵本数、書類一式、引取日と入金日。
まとめ:不動・過走行は情報の厚みと段取りで勝つ。写真と故障点の先出し、引取と抹消の合意で、最短かつ最高条件に寄せよう。