結論:車検残は現金価値と心理価値の両方で効き、整備記録簿は減額口実を一掃する。二つを束ねて提示すれば、提示額は数万円単位で上振れしやすい。
車検残の見方
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実利面の価値
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自賠責、重量税、検査手数料の残期間相当を買い手が享受できるため、入札母集団が広がる
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残期間が6か月未満では効果が薄く、12か月以上で訴求力が高い
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心理面の価値
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直近の検査を通っている安心感
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名義変更後すぐに乗り出せる利便性
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整備記録簿の効きどころ
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交換履歴が明確だと、消耗品起因の減額を回避しやすい
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連続した記録があるワンオーナーは評価が安定
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記録簿が無い場合でも、領収書や作業明細を時系列で束ねれば代替可
上げ幅のイメージ
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同条件で、車検残12か月以上かつ記録簿完備は、残なし記録薄に比べて数万円程度の上振れ余地
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ただし外装ダメージやタイヤ溝ゼロなど顕在不良があると相殺される
準備と見せ方
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直近の点検で保安部品の交換を終え、明細をセット
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記録簿の空白期間は、当時の整備領収で穴埋め
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図解一枚に、車検満了日、主要交換歴、残り溝やブレーキ残厚を整理
表示テンプレ
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車検満了 202X年Y月、記録簿あり、主要交換 202X年 オルタネータ、202X年 タイミングベルト、タイヤ残前6後6
チェックリスト
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車検証と自賠責の原本
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記録簿と領収書の束ね
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直近点検の明細と写真
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タイヤ溝とバッテリー電圧の数値
まとめ:車検残で母集団を広げ、記録簿で不安をゼロにする。二つの合わせ技が、初手提示額と成約スピードを同時に押し上げる。