結論:純正に戻せるなら基本は戻す。
例外は、需要が明確なパーツで、装着状態の方が確実に高く売れると読める時。判断は市場の母集団と戻しコストの比較で行う。
戻すべき典型
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車検非対応やグレーな排気系、直管系
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乗り心地を大きく落とす足回り
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目立つ外装エアロで修復歴の判断を曖昧にするもの
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ナビ オーディオで配線加工が荒いもの
そのままがプラスになりやすい例
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メーカー系スポーツブランドのサス ブレーキ ホイールでサイズが適正
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実用強化のドラレコ、ETC2.0、バックカメラ、セキュリティ
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スタッドレス別セット、純正同径の高品質ホイール
判断の式
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ノーマル戻しコスト
工賃+純正部品の手配費用 -
期待上振れ
ノーマル化で広がる買い手母集団により、入札最高額がどれだけ伸びるか -
付属品別売り価値
取り外したパーツを単体売却した場合の回収額
上振れ見込みが戻しコストを超えるなら戻す。超えないなら現状のまま、ただし減額口実を潰す写真と説明を用意。
見せ方と書き方
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純正部品の有無を一覧に。ホイールボルト、センターキャップ、ジャッキポイントアダプタなど細かい付属も記載
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取付施工店の領収、トルク管理やアライメント実施の記録を提示
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パーツの型番、年式、走行距離使用の目安を記す
入札運用のコツ
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現状装着とノーマル戻しの二案で事前見積を取り、どちらが高いかを同時比較
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チューニングに強い業者と一般向けの業者を混ぜる
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再査定条件に、社外パーツ由来の指摘は事前申告分のみと限定する
チェックリスト
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純正戻し可否と費用
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付属品の有無リスト
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施工記録と型番
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二案見積の比較表
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再査定条件の書面化
まとめ:社外パーツは情報の非対称で損をしやすい。純正に戻せるなら戻し、戻さないなら資料で納得を作る。二案比較で、最高手取りへ。