結論:臭いと毛は写真では伝わらないが、現車での離脱率を跳ね上げる。
対処すれば減額幅は縮むが、完全ゼロは難しい。やるべきは原因の切り分けと、実施した対策の証憑づけ。
まず切り分ける
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タバコ系か、ペット系か、カビ湿気系かを特定
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発生源を部位で分類
シート表皮、天井ライナー、フロアマット、エバポレーター、ラゲッジ内装、エアダクト -
季節要因を確認
雨天や高湿時だけ臭う、夏場のみ強いなど
半日でできる対策
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天日干しと換気
ドア全開で30分換気、マットは取り外して完全乾燥 -
水拭きと無香料クリーナー
ステア・ダッシュは無臭タイプで拭き上げ、ガラス内側も徹底 -
フィルター交換
エアコンフィルターを新品に。活性炭入りが無難 -
除菌消臭
オゾンや次亜塩素酸の濃度に頼りすぎず、施工店で実施し施工証明をもらう -
ペット毛の除去
粘着ローラーとラバーブラシ、掃除機の細口ノズルで縫い目を重点
それでも残る場合の一段深い対策
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ルームクリーニング専門店の分解洗浄
エバポレーター洗浄、天井生地のスチーム、シート脱着洗浄 -
消臭剤は無香タイプを選ぶ
強い香りで上書きは逆効果。査定員は香りでカバーしている車を嫌う
提示額を守る見せ方
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施工明細と写真
フィルター交換、オゾン施工、分解洗浄のレシートと作業中写真 -
当日の体験設計
内気循環を切り、窓を少し開けた状態で迎える。走行中の風量3で臭いが出ないかを同乗で確認 -
表現のテンプレ
タバコ使用なし、ペット同乗なし、施工歴あり、施工日とメニューを明記
限界と割り切り
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天井生地に深く染み込んだヤニやペット臭は、施工後も湿度次第で再発することがある
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香りで隠すより、残る場合は正直に伝え、減額口実を限定列挙の書面に落とす
チェックリスト
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エアコンフィルター新品
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マット乾燥、車内無香
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施工証明書類の用意
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同乗試乗で臭気確認
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表示文に禁煙 ペット同乗の有無
まとめ:臭いは数値化しにくいが、施工証憑と同乗確認で不安は減らせる。無香の清潔感と書面の裏付けで、減額幅を最小化しよう。