結論:名義と立場ごとに、押さえる書類は決まっている。印鑑証明の期限、委任の可否、複数人の合意が要るケースを先に洗い出すと、当日は押印だけで進む。
個人名義
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必須:車検証、実印、印鑑証明、譲渡証明書、委任状、自賠責、リサイクル券、納税証明、本人確認書類、口座情報、スペアキー
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住所や氏名が車検証と異なる場合は住民票や戸籍の附票でつなぐ
共有名義
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共有者全員分の印鑑証明と実印、全員の署名押印が入った譲渡証明と委任状
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誰か一人に委任して手続きをまとめる場合でも、全員の書類が必要
所有権留保あり(ローン中)
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上記に加え、所有者の会社からの所有権解除書類と完済証明
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完済後にしか移転や抹消はできない
法人名義
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登記事項証明書(発行3か月以内)、法人印鑑証明、法人実印
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代表者の身分証、社判入りの譲渡証明と委任状、社内決裁書類の写しが求められることも
相続が絡む(故人名義のまま)
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法定相続情報一覧図または戸籍一式、遺産分割協議書、相続人全員の印鑑証明
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相続人代表へ一旦移転してから売却、もしくは抹消委任で処理。事前に買取店と方式を決める
代理人が手続きを行う
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委任状、委任者の印鑑証明、代理人の身分証
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海外在住者は在外公館の署名証明や公証を利用
リース車
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原則はリース会社名義。買取可否、残存価額、買取オプションの有無を確認し、承諾書を取得
よくある詰まり
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印影不一致、旧住所のまま、名字変更の未反映、印鑑証明の期限切れ
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自賠責やリサイクル券の紛失は再発行を先に
取得場所と期限の目安
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印鑑証明と登記事項証明は発行から3か月以内
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納税証明は当年分、車検証の住所相違は住民票でつなぐ
まとめ表(抜粋)
名義 | 必須書類の要点 |
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個人 | 車検証 実印 印鑑証明 譲渡証明 委任状 自賠責 リサイクル 納税証明 身分証 |
法人 | 登記事項証明 法人印鑑証明 法人実印 代表者身分証 譲渡証明 委任状 |
共有 | 全員の印鑑証明と実印 譲渡証明 委任状 |
ローン中 | 完済証明 所有権解除書類 一式 |
相続 | 法定相続情報一覧図 遺産分割協議書 相続人全員の印鑑証明 |
チェックリストを事前配布し、発行日と住所表記を統一しておけば、当日は書類差し戻しが起きない。