結論:残債を確定し、売買代金で完済してから所有権を外す。手順を時系列で固定すれば、当日ひと筆で終わる。ポイントは、残債証明と所有権解除書類を事前に段取りすること。
まず確認する三点
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車検証の所有者欄と使用者欄(所有権留保なら所有者がディーラーや信販名になっている)
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ローンの種類と残債額(残価設定か通常ローンか、清算期限や違約金の有無)
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自動車税や違反金の未納、リサイクル預託金の状況
同時決済の基本フロー
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残債見積を取得
ローン会社へ完済金額と見積の有効期限、所有権解除の必要書類を確認。 -
買取先を決定
入札で最高額を選び、当日の資金フローと減額条件、名義変更期限を文書化。 -
決済当日
買取業者が代金の一部をローン会社へ振込→完済→解除書類発行の手配→残額を売主へ入金。
その場で車両引渡、名義変更は業者が委任で実行。
当日までに用意する書類
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譲渡証明書、委任状、実印と印鑑証明(発行から3か月以内)
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車検証、自賠責保険証明書、リサイクル券、納税証明(当年)
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ローン会社指定の所有権解除関連書類(解除依頼書、完済証明など)
残価設定ローンの注意
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満了前の清算は、査定額が残価を上回れば差額受取、下回れば追い金が必要。
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事前に残価と清算手数料、早期終了時のペナルティの有無を確認。
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ディーラー下取りと買取の合計手取りで同日比較すると判断を誤らない。
オーバーローン時の選択肢
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自己資金を足して完済し、所有権解除して売却
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立替精算に対応する買取店を選ぶ(不足分は即時振込)
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立替が難しい場合は売却自体が不可。未完済のままでは所有権が外れない
3日で終える段取り例
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1日目:残債見積と必要書類の確認、入札各社へ車両情報一式送付
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2日目:同日現車査定→最高条件を確定、書類に記名押印
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3日目:同時決済と引渡し、名義変更の進捗連絡を受ける
チェックリスト
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残債見積の有効期限
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解除書類の発行元と到着方法(郵送か当日持参か)
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支払い順序と入金確認のやり方
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名義変更の期限と完了連絡の方法
まとめ:残債照会→入札→同時決済→所有権解除の一直線。書類と資金の流れを先に紙で固定すれば、遅延や減額の口実は生まれない。