内見ゼロ/少ないときは、価格・露出・見栄えの三点を順番に点検します。
感覚ではなく**数字の漏斗(PV→問合せ→内見)**で原因を特定し、2週間スプリントで一気に立て直しましょう。
1) 価格:位置づけの再検証
症状:PVはあるのに問合せが伸びない/内見が1〜2件で止まる。
対処
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競合の“ど真ん中”比較:築・駅距離・面積が近い販売中3〜5件と、写真量・管理情報・価格を横並び。
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値下げは“一回で分かる幅”:1%未満は効果薄。**1.5〜2.5%**を目安に、写真・文言の刷新と同時に実施。
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トリガーを決めて機械化:問合せ率0.5%未満が連続2週、または累計内見2件未満→改定。
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価格以外の要因を先に除去(匂い・暗さ・書類不足があるのに値下げだけはNG)。
2) 露出:見つけてもらえる設計
症状:PV自体が伸びない/上位表示されない。
対処
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サムネ3枚の総入替:1枚目は“買う理由”の写真(眺望・抜け・採光)。2枚目LDK、3枚目は水回りの清潔感。
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見出し・キャプションの機能化:「前面棟なし」「WIC×回遊動線」「長計あり・積立水準◎」など事実×価値を短句で。
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間取図を“描き直し”:有効寸法・家具レイアウト・バルコニー奥行・方位を追記。
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媒体の増減見直し:ポータルの掲載面・露出オプション、SNS短尺動画、周辺業者への図面配布を整備。
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内見受付のSLA化:問い合わせ当日返信/48時間以内で候補提示。カレンダー予約で取りこぼしゼロへ。
3) 見栄え:内見前後の体験を改善
症状:内見は来るが申込に至らない/現地でのテンションが下がる。
対処
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半日リフレッシュ:水回りの鏡・水栓を“点光源”が映るまで拭く/照明は昼白色で統一/配線は結束。
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匂いと明るさ:無香料で清掃→全窓換気10分、内見は日中帯に設定。
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導線づくり:到着→LDK→眺望→各室→バルコニーの順路を固定。引っ掛かる箇所(段差・暗所)は事前処置。
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資料で不安除去:長期修繕計画・修繕履歴・設備年式一覧・境界/道路回答など一次情報の束を当日手渡し。
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ネガは代替価値で中和:「北向=家具焼け少・夏涼しい」「駅10分=フラット&商店街沿い」。
2週間スプリントの進め方
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1週目:写真総入替/見出し・間取図更新/内見受付の即応体制化。
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2週目:反応を測定(PV・問合せ率・内見率)。基準未達なら1.5〜2.5%改定を“ドン”と実行。
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週次でA/B:サムネ順・キャプションを毎週入替え、最もCTRの高い組合せに固定。
チェックリスト(保存版)
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サムネ3枚=“買う理由”になっている
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問合せ当日返信/48時間内に内見候補提示
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間取に有効寸法・家具例・方位・バルコニー奥行
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水回り・ガラスが“映る”レベルの清掃、匂い対策
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一次情報パック(長計・履歴・設備年式・境界/道路回答)を用意
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KPIトリガーで価格は一発改定
まとめ:内見が入らない原因は、ほぼこの三点に収まります。**「見せ方→露出→価格」**の順で整え、数値トリガーで淡々と運用すれば、反響は再起動できます。