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もはや会社員が副業を行っているのが当たり前の時代となりつつある現代ですが、今後さらにその割合は増えていくことでしょう。
それほど「2つ目の収入源を確保する」というのはこの時代を生きる上で重要なものとなっているのです。
しかし、ネットなどで副業について調べると、似たような言葉を見かける時があります。
それが「複業」です。
「まったく同じ意味なんじゃないの?」と思っている人もいますが、実は似て非なる意味を持っているのです。
この記事では、そんな「副業と複業の違いとそれぞれの正しい考え方と進め方」について解説していきたいと思います。
副業と複業の違い
それでは、まず結論から解説しましょう。
副業は、「あくまでも目的は収入であり、本業の収入に副業収入を付け足すことで幸福度を上げる」という考え方や働き方となります。
これに対して複業は、「本業(もしくはそれに近い位置づけの仕事)を複数持ち、自分のビジネススキルをさらに高めていく」という考え方や働き方となります。
ともに複数の仕事をするということに変わりはないのですが、その中身にはかなりの違いがあるわけです。
副業の正しい考え方と進め方
それでは、ここからは副業と複業の正しい考え方と進め方を解説してみましょう。
まずは「副業」ですが、正しい考え方や進め方としては、以下のようなことが挙げられます。
本業に支障が出ないように働く
副業は、あくまでも本業のサブとして捉えるものとなりますので、本業に支障が出てしまってはいけません。
もしも副業で大きな労力を使ってしまったり、長時間を費やし寝不足や疲れなどを本業に引きずってしまうのは、まさに本末転倒だと言えます。
それゆえに、あまり「月に5万円稼ぐ」というような具体的な目標を立てない方が上手くいくはずです。
基本的には休日に2時間程度行ったり、平日の帰宅してから寝るまでに小一時間程度行うくらいにしておくべきです。
そして、会社の昼休憩などでも、しっかりと食事をして気持ちをリフレッシュさせてから10分程度副業のことを考えるというくらいにしておくべきでしょう。
今持っているスキルを基に稼ぐ
現代では様々な稼ぎ方があり、スキルを身に付けさえすればさらに稼ぎやすくなるのは間違いありません。
しかし、新たなスキルを身に付けるのは容易ではなく、本業に支障が出てしまう可能性が高いと言えます。
そういった意味でも、基本的には今現在持っているスキルを基に稼ぐという考え方をする必要がありますし、実際に持っているスキルで稼ぐように進めていかなければばりません。
複業の正しい考え方と進め方
それでは次に「複業」の正しい考え方と進め方を挙げていきましょう。
本業を超える収入を得ようという考えで働く
まず基本となる考え方としては、「将来的に本業を超えるような収入を得たいというスタンスで臨む」ということです。
本業のサブとして位置付けてしまうと、副業とさほど変わらなくなってしまうので、あくまでも本業を超えるような(もしくは本業と同程度の)収入を目指すスタンスで進めるべきです。
自己実現を目指した働き方
自己実現(こんな自分になりたい、自分らしい仕事をしたい)という意味合いを持たせることも複業を行う正しい考え方だと言えます。
本業はあくまでも生きる上で必要となるお金を稼ぐ手段で、それとは別に自分の自己実現の欲を満たしてくれる仕事をすることが大事です。
収入というものに捉われず、「やりがいや他者貢献」などを満たしてくれる仕事をすることで、必然的に人生の幸福度を高めることができるのです。
時間を掛けて1つ1つの仕事を育てていく(収益化を急がない)
複業を行っていくには、「時間を掛けて1つ1つの仕事を育てていく」ということも大事な考えとなります。
始めたばかりの頃は本業との 収入や使える時間の比率は「9:1」くらいにしかならないかもしれません。
しかし、複業の場合には目の前の収入ではなく、2年後、3年後といった未来を見据えて働く必要があります。
その為にも、決して収益化を急がずに、時間を掛けて本当に自分にとって 意味のある仕事に育てていくということが重要なのです。
副業(複業)と本業で相乗効果を生み出す
会社員が副業と複業のどちらを選択するかは、その人の価値観や経済状況などによっても変わりますが、おすすめなのは「本業と副業(複業)で相乗効果が生み出せる仕事をする」ということです。
明らかに関連性のある仕事同士であれば、もちろん相乗効果を生み出せますし、一見違う職種やスキルだと思っていても、工夫次第で相乗効果を生み出せたりもするはずです。
まとめ
今回は、「副業と複業の違いとそれぞれの正しい考え方と進め方」について解説してきました。
副業が本業に収入を上乗せする考え方であるのに対して、複業は本業を複数持つという考え方となり、似て非なるものです。
本業以外に働きたいと考えた人は、それぞれの考え方や仕事の進め方をしっかりと理解してからどちらかを選択するようにしましょう。