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※最新情報2022年6月21日
借金で苦しんだ経験を活かし本業の合間で自らの体験談をもとにした記事を執筆しています。
アセットマン
自己破産した人が「破産者マップ」の存在を知った時、驚きと不安からネットを中心に話題となった。
一時ニュースでも取り上げられ社会現象にすらなりかけた「破産者マップ」
今回は既に閉鎖はしていますが、その後の影響力もあるため改めて「破産者マップ」について調査してみました。
※破産者マップの後継サイトについては
こちらの記事をご覧ください。モンスターマップ(自己破産マップ)の最新情報はこちら※名前の検索方法から削除依頼まで
破産者マップとは?
「破産者マップ」というサイト名でドメインは(http://www.hasanmap.tokyo)で2018年12月頃から公開されていたWEBサイトです。※2019年3月15日サイト閉鎖
内容はインターネット版(官報)に掲載されている破産決定から免責に至った者を個別的・断続的に掲載している官報の破産者情報を包括的・網羅的に収集し、データベース化した情報をGoogleマップ(マイマップ機能)上に掲載するという方法でサイトを公開されていた。
具体的には「直近約3年間分の破産申立・再生申立・特別清算申立をした人の氏名(会社の場合は会社名)、住所、事件番号、官報の公示日、管轄の裁判所名」がマップ上のピンをクリックすると閲覧できるようになっていました。
「破産者マップ」は自己破産した人や企業の個人情報を簡単にみられるようにしていた為、「自己破産していたことが知り合いにばれた」や「家族に知られてしまった」等の被害が出ていたようです。
自己破産した人のプライバシー権の侵害や社会的評価を低下させ名誉毀損にあたる行為であるとSNSで話題となり2019年3月頃からは問題視したメディアの報道が過熱したことにより被害者弁護団まで発足する事態に発展した。
破産者マップ事件の経緯詳細
- 2018年12月頃 サイト公開(ドメイン取得)
- 2019年3月15日:「破産者マップ削除申請フォーム」公開と運営者がTwitterで告知
- 2019年3月16日:1時間あたり230万アクセスによりサーバーダウン。
- 2019年3月16日:メディアからの取材要請が殺到した。
- 2019年3月16日:「削除申請フォーム」に本人確認書類を送った人が800名を超える。
- 2019年3月18日:サーバーダウンした後に破産者マップの運営者が閉鎖の旨をツイート
- 2019年3月19日:破産者マップ 完全閉鎖
サイト運営者の動機・主張
サイト運営者は「破産マップの係長」という名前で公式Twitterに「破産者マップ」運営の動機や主張を行っていました。
破産者マップ運営者のTwitter
【運営者の主張を要約】
官報に掲載されている破産者の情報はネットや図書館で誰でも閲覧し知ることができる情報であり広く破産者の情報を知られることで、本来は困っている破産者は社会から援助を受けることができるはずだが、その情報の閲覧方法が個別的かつ断続的であるため国民が知るには利便性が欠けている。
「破産者マップ」により破産者情報を閲覧する表現方法を変えることで、困っている破産者を援助できるようになる価値を生み出していると主張
「破産者の社会的評価を低下させ名誉を毀損させている」との意見に対しては、破産者情報は本来官報に掲載されているため「破産者マップ」での公開で名誉毀損されるものではないと反論している。
破産者マップの問題点
被害者弁護団の発足による社会問題にまだ発展した「破産者マップ」ですが、その問題点とは何だったのか自己破産経験者であるアセットマンが独自にまとめてみました。
◎サイトがあるだけで自己破産した事実が周りに知られるかもと日々心配で不安になる。
◎「破産者マップ削除申請フォーム」で生年月日や電話番号、破産に至った経緯や破産後の生活情報を送っているため悪用され詐欺や闇金などの直接的な2次被害がおきる。
◎サイトよって周りに知られ職場でのいじめや差別につながり最悪は自殺もあり得る、また家庭崩壊になる可能性(家族に内緒で自己破産している人もいる)
◎個人情報収集の利用目的が記載されていない。
◎そもそも官報の情報は個人的な仕様の範囲を超えて利用することやプライバシーを侵害する行為(または侵害するおそれのある行為)に利用することは禁じられている。
破産者マップのその後
被害者弁護団による活動やメディアの報道と合わせて個人情報保護委員会から「破産者マップ」運営者に対し「本人の同意を得ないで個人データを第三者に提供してはならない」などの規定に違反するおそれがあるとして行政指導もあった事により2019年3月19日にサイトは閉鎖に追い込まれています。
2019年3月19日
(重要なお知らせ続き)
1.サイトを閉鎖します。
2.官報から取得した破産者の情報は削除します。
3.削除申請フォームのデータは削除します。
4.本人確認書類は削除します。
5.ドメインにつきましては、今後、類似サイトが出る恐れがあるため、一定期間保持します。
(重要なお知らせ続き)
1.サイトを閉鎖します。
2.官報から取得した破産者の情報は削除します。
3.削除申請フォームのデータは削除します。
4.本人確認書類は削除します。
5.ドメインにつきましては、今後、類似サイトが出る恐れがあるため、一定期間保持します。— 破産者マップ (@hasanmaptokyo) March 18, 2019
「今後、類似サイトが出る恐れがあるため」と記載されていましたが、その後に類似サイトが出てきています。
破産者マップが復活?類似がサイト出現!
破産者マップの後継サイトとなる類似サイトがその後2つ立ち上がっています。
2019年9月頃開
「モンスターマップ」と「自己破産・特別清算・再生 データベース」
後継サイトのついては以下の記事で詳しく調査していますので
詳しくはこちらをご覧ください。
モンスターマップ(自己破産マップ)の最新情報はこちら※名前の検索方法から削除依頼まで