元々不景気であった日本に、新型コロナウイルスの影響が重なったことで、正社員と言えども安心できない世の中となっています。
リストラによる人員削減や賃金カットといったものも増え、将来への不安は増すばかりです。
一時期は、組織に縛られず自由に働けるフリーランスという働き方も注目されましたが、収入の不安定さゆえになかなか決断できないという人も多いはずです。
この時代に一番合っている生き方、それは「会社員+副業」という形です。
この記事では、そんなフリーランスよりも「会社員+副業」が最も暮らしやすい選択肢である理由について解説していきたいと思います。
会社員として働くデメリット
会社員として働くことは、一昔前であれば間違いなく正解でしたし、逆にそれ以外の働き方はあまりポジティブに捉えられていませんでした。
しかし、時は流れ、そんな安定した働き方は過去のものとなってしまいました。
年功序列や終身雇用といったそれまでの当たり前が薄れていき、何年働いても給料は増えず、むしろボーナスが減り年収が下がるといったこともあり得るようになってきたのです。
また、企業自体も安泰ではなくなってきています。
倒産や合併などが非常に増え、人員削減を推し進める企業も増加しています。
正社員だから定年まで安心して暮らせるという概念が薄れてきています。
会社員として働き続けるということは、収入面や将来性に不安を抱えながら生きていくということに他ならないのです。
フリーランスのデメリット
次に、フリーランスとして生きていくデメリットを挙げてみましょう。
- 収入が安定しない
- 年金が手厚くない
- ローンなどが組みづらい
- 毎年の確定申告が大変
- ボーナスがない
- 病気やケガが収入減に直結する
ざっと挙げただけでもこれだけのデメリットがあります。
確かに、組織に属さず仕事ができるというのはかなりの精神的メリットではありますし、国家資格など確かな資格やスキルがあれば会社員以上の収入を得ることも可能です。
自分らしく生きていきたいという人にとっては、これ以上ない働き方と言えるかもしれません。
しかし、前述したようなデメリットがあるように不景気である現代でフリーランスとして働くのはかなりリスキーであるというのは事実と言えるでしょう。
会社員+副業のメリット
それでは、「会社員+副業」という生き方であればどうでしょうか?
年収がUPする
会社員として毎月同額の給料が振り込まれるので最低限度の生活は確保できますし、そこに副業収入が加算されるので単純に年収が増えることとなります。
厚生年金があり手厚い
国民年金に厚生年金が加算されるので、老後の不安はフリーランスよりもかなり軽減されます。
ローンなどが非常に組みやすい
住宅ローンや教育ローン、カーローンなど、生活をしていく中でローンを組む場面が必ずありますが、会社員としての安定した収入があれば、ローン審査も通りやすいのは間違いありません。
年2回のボーナスがある
新型コロナウイルスの影響でボーナス額が大幅に減少してしまった業種や職種、企業もありますが、それでもボーナスが全く出ないフリーランスと比べればかなり大きなメリットだと言えるでしょう。
アフターコロナで景気が少しずつでも回復していけば、一定金額以上のボーナス額も見込めるはずです。
病気やケガがあっても休業手当がもらえる
フリーランスの場合、病気やケガで長期間働けなくなった場合に休業補償というものがありません。
会社員であれば、最長で1年6ヶ月の休業補償が受けられるので、「何かあっても大丈夫」という安心感があるのです。
会社で働けなくなった時でも収入がゼロにならない
現代は何が起こるか分からないVUCA時代です。
いつ、どんな理由で会社員として働けなくなるか分かりません。
そんな時でも、「本業以外に収入がある」というのは精神的に大きな安心となるはずです。
副業を本業にできる可能性がある
副業は収入を増やすだけでなく、本業とは別のスキルや経験を増やすというメリットもあります。
2年、3年と副業をしていくことで、少しずつですが着実にスキルは上昇していきます。
場合によっては、本業よりも稼げるスキルまで昇華させることも可能となるのです。
まとめ
今回は、フリーランスよりも「会社員+副業」が最も暮らしやすい選択肢である理由について解説してきました。
- 年収がUPする
- 厚生年金があり手厚い
- ローンなどが非常に組みやすい
- 年2回のボーナスがある
- 病気やケガがあっても休業手当がもらえる
- 会社で働けなくなった時でも収入がゼロにならない
- 副業を本業にできる可能性がある
安定を確保しつつさらに収入を伸ばしたり新たなスキルを身に付けることができるなど、そのメリットは計り知れません。
副業をせずに会社員として生きることや、フリーランスとして生きるよりも、確実に暮らしやすい生き方と言えるでしょう。